【解説】ExpBoardを使ったSmileSoundMINIの搭載

TRAINOのExpBoardでは、順次SmileSound MINIのサポートを実施しています。従来品との大きな違いは、キープアライブコンデンサ(トマランコンデンサ)のサポートです。ExpBoad上に電流制限抵抗、放電用ダイオード、またコンデンサを基板上もしくは外付けします。
コンデンサ容量は、
 ゴムタイヤなし4軸駆動 200uF以上(TRAINO添付コンデンサ小2個)
 ゴムタイヤあり4軸駆動 400uF以上(TRAINO添付コンデンサ小4個もしくは大1個)
を前提で設計しています。特に室内灯点灯時にデコーダやコンデンサが目立たないように設計しています。搭載事例をご紹介します。(車種名をクリックすると加工記事をご覧いただけます)



詳細は、説明書にてご確認ください。
EC-Slim説明書
EC-タイプC説明書
ECタイプK説明書
ECタイプF説明書
ELタイプH説明書
予定品:ECタイプS 加工事例

What's ExpBoad?

画像の説明

TRAINOではNゲージ車両向けに、多くのExpBoard(DCCデコーダ搭載補助基板)を準備しています。
汎用で作られたDCCデコーダ・DCCサウンドデコーダを小さなNゲージ車両にスマートに搭載するためのアイテムです。
また、室内灯やヘッドライト、テールライトLED、さらにはスピーカーユニットを内蔵したものもございます。


今回は、新たに開発されたSmileSoundデコーダを使ったDCCサウンド加工について説明します。全体の流れはこちらです
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①サウンドデータの書き込み
SmileSoundDecoderでは、高速書き込みのためにPCと専用書き込み器を使います。詳しくは、専用ソフトウエア(DSSProgrammer)の説明を見てください。
②車両の加工
NEXT18対応ExpBoradなどをつかって車両を加工します。説明図にあります、EC-typeFを使えば、車体内部パーツを削ることで電気配線なしで加工することも可能です。
③デコーダの取り付けと各種調整
書き込んだデコーダをExpBoardに差し込みます。各種走行やサウンドの調整はコマンドステーションからCV値を変更することで行います。

■TRAINO ExpBoardラインナップ

TRAINOのExpBoardは、単なるコネクタボードではありません。Nゲージで必要とされる機能と組立性のバランスを考えた上で、そのノウハウを使っていただく手段だと考えています。

  • 作りやすさの追求
    Nゲージ車内の工作となりますので、無駄な配線があっただけも、車内を圧迫し正常に組み付けできなくなります。車体側の改造もなるべく楽になるように考えています。組み立てる順番も考えて、はんだ付けパッドレイアウトを決めています。
  • 車内でも目立たないような設計
    なるべく窓ガラスから見えないような搭載事例をご紹介しています。特に室内灯を点灯させたときに影になってしまわないように気を遣っています(ただし、すべての車種で完璧な対応をするのは困難です)。EC-Slimでは、室内灯ユニットのLEDの位置を最適化し、また配線を削減できるようにしています。
  • 豊富なラインナップ
    多くの車両で改造を最小限にするために、KATOを中心に各車両に合わせたラインナップを揃えています。
    現在、NEXT18規格(SmileSoundDecoder、Loksound5 MICRO等)およびLoksound5 NANOコネクタ(E24)に合わせた2種類を準備してます。

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ExpBoard- NANOシリーズ

Nゲージ車両にDCCサウンドデコーダ(ESU社LocSound5 NANO)を取り付けるためのExpBoradです。
NANO1説明書
NANO2説明書
NANO3説明書
NANO12説明書
NANO51説明書
NANO58説明書
NANO62説明書
NANO3100説明書

■電車/気動車用ExpBoard適合表

TRAINOでは、幅広いNゲージ車両にNEXT18規格等で作られたDCCデコーダをとりつけるためのExpBoard(DCCデコーダ搭載補助基板)を準備しています。電車や気動車など、箱型車体について適合表を作成しました。
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備考:EC-typeMは、マイクロエースやTOMIX旧製品に適合します。
   一体型製品(SmileSoundSlim MINI)が入りきらない18m車体で有効です。
   この表以外に専用品(小田急ロマンスカーNSE用)がございます。

■機関車用ExpBoard適合表

日本型機関車のDCCサウンドモデル改造についてご紹介します。特別に記載がない場合は、KATO製品のみのご紹介になります。
搭載手段を大きく分けると、

  • Loksound5 DCC Direct Kato USA(No58741)を直接取り付ける。
  • TRAINO EXP-MICROシリーズを使ってLoksound5 MICRO(58818)を取り付ける。
  • TRAINO EXP-NANOシリーズを使ってLoksound5 NANO(58923)を取り付ける。

のいずれかかと思います。詳細は以下をご覧願います。

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SLについては、MICRO用とNANO用があります。テンダーの中にデコーダとこのアダプタ、スピーカーを組み合わせて収納、エンジン側に配線を行います。EL、DL用は製品の標準基板をEXP-Boradに置き換えて、必要な配線を行います。

■サウンドファイル

搭載するサウンドデコーダの種類によって、利用可能なサウンドデータは異なります。

■SmileSoundDecoder(MINI,USB)のCV値簡易設定

CV内容参考値備考
CV10BEMFカットオフ0BEMFを未使用に設定します
CV5最高速度128数値を大きくすると最大速度が速くなります
CV2最小速度25数値を大きくすると最小速度が速くなります
CV6中間速度64CV5の半分程度を設定してください
CV3加速時間4数値を大きくするとゆっくり加速します
CV4減速時間4数値を大きくするとゆっくり減速します

BEMFを使うときは、サポートページを参考にしてください。

サウンドプログラマ
https://desktopstation.net/smilesound/index.php?SoundProgrammer

サウンドデータ
https://desktopstation.net/smilesound/index.php?SoundData

■SmileSoundDecoder(MIN)のサウンド調整

SmileSoundは、音源データから実際にスピーカーに音を伝えるために、多くの調整機能が実装されています。音量が小さい場合には、以下の図を参考にデコーダ設定やスピーカー実装状態をチェックしてみてください。

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